野鳥にまつわる一風変わったフィールドノート


プロフィール

Author:たかんぼ
【性別】 男
【所在地】 名古屋市
【このBLOGについて】
 バードウォッチング、野鳥撮影の
 合間に「ぼぉー」と考えていたこと
 を適当に綴った覚書です。
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天然モノ ・・・ メボソムシクイ
メボソムシクイ

 ワイシャツの下を汗が胸からお腹へつたい落ちるのがわかる。この暑い時期、通勤電車はいつもに増して不快だ。無駄な努力と知りながらも、汗をかかないように駅までの道を出来るだけゆっくりと日陰を選んで歩く。風の通り道のない駅は蒸し風呂のようで汗が噴き出す。

  このメボソムシクイの囀っている場所は標高が1800m、都会のような蒸し暑さとは無縁だ。陽射しは強いが、風は心地のよい冷気を含んで私の身体を撫でる。人工的に作られたエアコンの風とはひと味もふた味も違う。やはり「天然モノ」は心地いい。でもでも天然モノに勝る養殖モノはないのだ。

 大好きだった夏が嫌いになったのはいつの頃からだろう?
 学生時代は長い夏休みがセットだったからだろうか?年齢とともに体力が衰えて夏に向かなくなったのだろうか?

 重大な使命をもってこの地まで命がけで渡って来るのだろうが、この快適な場所で夏を過ごすことの出来るメボソムシクイがとても羨ましい。

【2008/07/11 岐阜県 小坂町 Canon 30D EF500mm F4L 】

テーマ:写真日記 - ジャンル:日記


マイナスイオン ・・・ オオルリ
オオルリ♀ オオルリ♀

 ずいぶんと山道を上がってきたはずなのに車を降りると、この季節特有の湿った熱気が身体に纏わりつく。当日の「マイナスイオン」の数値が書かれている看板を見ながらへの入り口へとむかう。

 「マイナスイオン」と言えば、過去にもてはやされた時期もあったがはっきりとした定義もなく、健康増進に関する科学的な裏づけもないと言う事で効能を謳った業者が摘発されるなどして下火になったようだ。

 川沿いの遊歩道は背の高い木々に覆われ、歩みを進めるにつれてどんどんと気温が下がっていくのが解る。マイナスイオンの存在は別にしても、川の上を流れる空気はとびきりに心地良く、特別な「何か」を含んでいるような気がしてくる。この「何か」を商売に使いたくなる業者の気持ちも理解できなくはない。

 大量の水が落下する豪快な音が徐々に近づいてくると、やがて目前に落差20mを超える3段のが姿を現す。遊歩道の緑色に塗られた金属性の手摺に、鮮やかな青色の羽を持ったオオルリがじっとしている。

 壺から少し離れた、遊歩道とは川をはさんだ反対側の斜面で一組のオオルリが子育てをしている。餌が豊富なようでオスもメスも次から次へといろいろな虫をくわえてきては巣へと運び込む。さすがに遊歩道からは雛の数は確認できないが、いったい雛は何羽いるのだろう。

 我が家には子供が二人。巣立ちには最低でもまだ4年は必要だ。今が一番お金のかかる時期、このオオルリを見習って、子供達の巣立ちまでは都会のうだるような暑さの中で餌を運ぶ日々が続く。

【2008/07/11 岐阜県 小坂町 Canon 30D EF500mm F4L 】

テーマ:野鳥の写真 - ジャンル:写真


美しいバラには棘がある ・・・ オオルリ
オオルリ♂ オオルリ♂


 私は思い付いたように気分で愛犬を散歩に連れ出す。その日も夜9時を過ぎた時間に連れ出した。ちょうど神社の横を通り過ぎようとした時、私の少し前を歩くチワワが今までに聞いたこともないような声で短くひと鳴きし、小さく飛び上がったかと思うと座り込んで歩けなくなった。

 「イラガ」の幼虫を踏んだようだ。
持っていた懐中電灯で調べてみると、路上には一緒に落ちたであろう穴の開いた茶色いサクラの葉が一枚と青々とした元気なイラガの幼虫が3匹もいる。

 昆虫にとっての天敵は我が家の愛犬ではなく鳥であろう。毒のあるを装備したり、羽に目玉模様をつけたり、枝などに擬態したりと生き残るために必死だ。

 オオルリも毛虫やガ、ハチなどをくわえているのをよく見かけるが、オオルリに限らず昆虫食の鳥たちはどのように解決しているのだろう。刺されたり、かぶれたり、吐き戻したりしながら経験を通して食べられる虫とそうでない虫を学習していくのだろうか。

 私の常識では、きのこ、毛虫に代表されるようにあまりにきれいな色(毒々しい色)をしたものには近づかない方が安全だ。これは人間も同じ、「美しいバラにはがある」。
 
 ちなみに愛犬の刺された左後足はかなり腫上がって心配をしたが、数時間後には普通に歩いていた。

【2008/07/11 岐阜県 小坂町 Canon 30D EF500mm F4L 】

テーマ:写真日記 - ジャンル:日記


ゆっくりとした時間 ・・・ カルガモ・ミヤコドリ・アオサギ
ミヤコドリ&カルガモ ミヤコドリ&アオサギ


 カルガモアオサギミヤコドリ、他にもシロチドリ、カワウ、コサギにコアジサシ・・・ このとても広いとは言えない空間に翼を持つ生き物同士、大きな争いも起こさずお互いに無関心を装っているように見える。それぞれが進化の過程で嘴の形を変え、無用な争いを避け生き残るために同じ場所でも違う餌を捕る。領土を主張するわけでもなく、喧嘩をして傷つけ合うわけでもない、ただ餌を捕り、水浴びを楽しみ、羽を休める。賢者の集まる場所では静かにそしてゆっくりと時間が流れる。

 人類も地域や環境により多様性に富んだ独自の文化を創り、発展させてきた。それぞれの文化はそれぞれに違った価値観を持っていたはずだ。世界中が「経済の発展」にのみ価値をおく文化だけになったらつまらないし、皆が同じ「餌」を食べようとすれば争いも起きる。

 「経済の発展は本当に人々を等しく幸せにしたのだろうか?」
 開催中の洞爺湖サミット、こんなことは間違っても議題にはならない。

 今年も気が付けば半分が終わってしまった。後半はゆっくりとした時間の中で過ごしたい。

 【2008/07/05 三重県 鈴鹿川派川 Canon 30D EF500mm F4L 】

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ニコン モナーク 10x42D CF ・・・ 双眼鏡
 現在、愛用している双眼鏡は3年程前に購入したニコンの「モナーク 10x42D CF」。
左目当てターンスライド部分が変な角度で固定されてしまって動かなくなりました。それでも強引に回すと目当てゴムのねじ込み式になっていた「取付環」がはずれ、ついには「取付環」が縦に割れてねじが効かなくなってしまいました。

 「対象物を見る」という基本機能には支障がなかったので半年ほどこの状態で使用してましたが、先日とうとう修理に出しました。

 左目当てゴムの取付環を購入し自分で付け替えようと思い、平日の9:00-17:30にしか繋がらないニコンビジョン CSセンターに電話をしました。
 予想通り、「ターンスライド式の目当ては修理対応です」とHPに書いてある通りのお返事です。仕方なく故障箇所を話すと大体の見積もりと納期をその場で回答をしてくれました。
 そして全国でたった一箇所しかない品川のニコンビジョンCSセンターに送りました。(全国のニコンのサービスセンターでも受付はしてくれるようなので急ぎでなく、送料より交通費のほうが安い場合は持ち込んだ方が良さそうです)

 10日程で修理が完了し代引で送られてきました。料金は見積もり通りです。
  部品代 200円
  修理工賃 4500円
  運送料 1000円

 レンズもとてもきれいになっていました。もし簡単なオーバーホール的なこともしてくれているのなら修理工賃が4500円でも高くはないと思うのですが、詳細な記載がないので解りません。

 この双眼鏡、特に大きな不満はないのですが、購入当初より眼幅を合わせる時の左右の筒の結合部がゆる過ぎて、すぐに動いてしまいます。少しぶら下げて歩くともう次に見るときには眼幅調整が必要です。気になって店頭でいろいろ触ってみたのですが他社の双眼鏡はもう少しトルクがあるようです。何か理由があってのことなのでしょうが、もう少し固くするかロック機構をつけて欲しいと思うのは僕だけでしょうか。

 僕にとって双眼鏡バードウォッチングの必需品です。修理したばかりで買い換えるつもりもないですが、コーワの「BD32-8」あたりが気になります。

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nature calls me ・・・ ミソサザイ
ミソサザイ 自然は多様性に富み、気候や標高などによってそれぞれ顔つきの違う森林もそのひとつです。

 長野県売木村の標高が1000mを超えるこの森も個性的な表情の森です。湿った空気に包まれ陽の射す日中でも薄暗く、クロベの巨木はその枝を無数の触手のように伸ばしています。足元にはミズゴケをはじめコケ類が群生し、倒木や切り株をものみこんでいます。ミソサザイの囀りよりも時々聞こえてくるカケスの声がよく似合う森です。

 バードウォッチングでの困り事の一つはトイレです。釣り、登山などアウトドアでは共通の困り事でしょう。森林、干潟、田園地帯・・・トイレの施設がない場所ばかりです。事前にコンビニや近くの公園で済ませておくことが賢明ですが、それでもそれは突然やってきます。

 排泄物は分解されて自然に戻るような気もするのですが、人の多く入る場所ではその量が自然の処理能力を超え環境汚染の一因となっている事例も聞きます。 「自分で出したゴミは自分で持ち帰る」、野外でのマナーです。犬の散歩の時のように排泄物は持ち帰るのが一番よいのでしょう、携帯トイレも各種販売されています。が、どうも抵抗が・・・・。

 「nature calls me」 ・・・ トイレに行きたい事をこんな風に表現することもあるようです。

【2008/06/28 長野県 売木村 Canon 30D EF500mm F4L 】

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うなぎの蒲焼 ・・・ オバシギ
オバシギ オバシギが連れ立って散歩しているこの場所は僕のお気に入りの鈴鹿川派川です。何度か書いてますが僕とは川幅から砂浜の色まで波長の合う場所で、春・秋の渡りの時期にはシギ・チドリが立ち寄ります。

 東海地方では愛知県の一色町もシギ・チドリで賑わいを見せる場所のひとつです。この地名を今日は全国版のニュースで耳にしました。ウナギのかば焼きの産地偽装だそうです。中国産を「愛知県三河一色産」と偽って販売していたということらしいです。

 食品偽装については産地の偽装、消費期限の偽装、原材料の偽装等々、枚挙にいとまがありません。しかしこの手の事件は行政指導だけで終わってしまうことが多くて、どうもすっきりしないことが多いように思います。庶民の感覚としては当然、詐欺行為であるし食の安全という観点からも、もっと厳しく対処していただきたいものです。裁く法律がないのであれば整備を急ぐ必要があります。

 マスコミも事件を起こした当事者の記者会見には過剰なまでにツッコミを入れて追いかけまわすのですが、法制上の不備を追求する姿勢が見えないのが残念です。

 誤解を恐れずに書くならば、産地の偽装にしろ消費期限の偽装にしろ誰もが簡単に思いつき、単純で全くひねりがない。犯罪にもレベルがあるとすれば最低レベルで面白くない。だから笑えません。

 【2008/06/15 三重県 鈴鹿川 Canon 30D EF500mm F4L 】

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微笑ましい風景 ・・・ ミヤコドリ
ミヤコドリ ミヤコドリ

 干潟にいたミヤコドリ、オバシギが突然、飛び立つ。川の対岸に現れた20〜30人の小学校高学年らしき子供たち。そして三脚にフィールドスコープを持った大人たちが2〜3人。どうやら学校の課外授業か何かで干潟に鳥を観察に来た一団のようだ。これはこれで微笑ましい。ひょっとしてこの中の一人くらいは「この干潟での野鳥観察の経験が環境問題を考えるきっかけになった」ということになる可能性もある。

 ミヤコドリ、オバシギが飛び立った後、飛び立たなかったカワウをこの一団は観察し始めた。これもこれで微笑ましい。もし都会から来た子供たちであれば、カワウの羽を広げて乾かしている姿も結構イケてるように映るだろう。

 飛び立ったミヤコドリは干潟の中にある小さな砂山を越えて海側の砂浜に降り立った。カワウを観察していたはずの一団はフィールドスコープを持った先生(?)に引率されその砂山にどんどん近づいていく。案の定、またミヤコドリは飛び立った。これもこれで微笑ましい。こんなことではミヤコドリをいつまでたっても観察できない事を学習するだろう。

 一団はとうとう砂山に上がってしまった。観察の時間は終わり、お弁当の時間のようだ。砂山とそれに続く砂浜に広がり小集団をいくつも作り昼食を始める、楽しそうだ。しかしこれは全く微笑ましくない。
 その砂山は数週間前に正にシロチドリが子育てをしていたその場所だからだ。もう子育てが終わっていることを願って干潟をあとにした。

【2008/06/15 三重県 鈴鹿川 Canon 30D EF500mm F4L 】

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子育て ・・・ コムクドリ
コムクドリ ひるがの高原の早朝。
 遠くに定番のカッコウの声を聞きながら引き締った空気の中をゆっくり歩く。舗装された道路の両側に広がる田圃にはまだ植えられたばかりの弱々しい苗が整然と並んでいる。その上をツバメが気持ち良さそうに飛びかい、時々畦道に降り立つ。

 しばらく歩くと陽射しは背の高い木々にさえぎられ、辺りの景色は鮮やかな新緑へと変わる。

 近くでコムクドリの声がする。歩みを進めても声は遠ざからない。僕は木陰で立ち止まり、じっとしている。やがてコムクドリが現れた。

 この時期、鳥たちは子育ての真っ最中だ。人間が行き来する道路脇ならば外敵も近づきにくいという判断からか、人の生活に近いところで野鳥の巣に気付くことが多い。

 およそ子育ての条件に恵まれているとは言い難い日本。格差社会の影響が子供たちにも影を落とす。また、わが子がいつ犯罪に巻き込まれてもおかしくないような危険な社会になってしまったこの国。
 海を渡り何千キロも旅をして日本に子育てにくる夏鳥たち。この国はまだ見捨てられていない。

【2008/06/14 岐阜県 ひるがの高原 Canon 30D EF500mm F4L 】

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危険がいっぱい ・・・ アカゲラ
アカゲラ 岩手・宮城内陸地震がありました。被災された方々にはお見舞いを申し上げます。

 地震、土砂くずれ等々の自然災害のニュースを耳のするにつけ、自分自身の備えを考えさせられます。もしバードウォッチングに出かけた先で災害に遭遇したら・・・。

 自然災害以外にも危険はいっぱいです。トカゲやヘビにはよく出会います。もしマムシなんかに噛まれたら、スズメバチに襲われたら、まさかクマとバッタリ出会ったら、足を滑らせて転落したら、落石に襲われたら・・・少し考えただけで山の中だけでもこんなに危険が多い。
 干潟にもよく出かけます。そこで地震・津波なんかに襲われたら・・・

 野外活動(バードウォッチング)時の危機対応についても日頃から考えておいて損はないでしょう。間違っても身を呈して機材を守ろうとしてはいけません(笑)。

アカゲラ ナマズに代表されるように地震を予知したり、自然災害に敏感に反応する能力を動物たちは備えているようです。インド洋での大地震の際に、スリランカで人間は津波の被害にあったがゾウはいち早く高いとこへ逃れて無事だったという話を聞いたこともあります。

 自然と共存するもの、このアカゲラは自然の声を聞くことが出来るのでしょう。自然と敵対しながら進化(退化?)してきた人間には自然の声が遠くなっています。

【2008/06/14 岐阜県 ひるがの高原 Canon 30D EF500mm F4L 】

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