野鳥にまつわる一風変わったフィールドノート


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たかんぼ

Author:たかんぼ
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 バードウォッチング、野鳥撮影の
 合間に「ぼぉー」と考えていたこと
 を適当に綴った覚書です。
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nature calls me ・・・ ミソサザイ
ミソサザイ 自然は多様性に富み、気候や標高などによってそれぞれ顔つきの違う森林もそのひとつです。

 長野県売木村の標高が1000mを超えるこの森も個性的な表情の森です。湿った空気に包まれ陽の射す日中でも薄暗く、クロベの巨木はその枝を無数の触手のように伸ばしています。足元にはミズゴケをはじめコケ類が群生し、倒木や切り株をものみこんでいます。ミソサザイの囀りよりも時々聞こえてくるカケスの声がよく似合う森です。

 バードウォッチングでの困り事の一つはトイレです。釣り、登山などアウトドアでは共通の困り事でしょう。森林、干潟、田園地帯・・・トイレの施設がない場所ばかりです。事前にコンビニや近くの公園で済ませておくことが賢明ですが、それでもそれは突然やってきます。

 排泄物は分解されて自然に戻るような気もするのですが、人の多く入る場所ではその量が自然の処理能力を超え環境汚染の一因となっている事例も聞きます。 「自分で出したゴミは自分で持ち帰る」、野外でのマナーです。犬の散歩の時のように排泄物は持ち帰るのが一番よいのでしょう、携帯トイレも各種販売されています。が、どうも抵抗が・・・・。

 「nature calls me」 ・・・ トイレに行きたい事をこんな風に表現することもあるようです。

【2008/06/28 長野県 売木村 Canon 30D EF500mm F4L 】
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うなぎの蒲焼 ・・・ オバシギ
オバシギ オバシギが連れ立って散歩しているこの場所は僕のお気に入りの鈴鹿川派川です。何度か書いてますが僕とは川幅から砂浜の色まで波長の合う場所で、春・秋の渡りの時期にはシギ・チドリが立ち寄ります。

 東海地方では愛知県の一色町もシギ・チドリで賑わいを見せる場所のひとつです。この地名を今日は全国版のニュースで耳にしました。ウナギのかば焼きの産地偽装だそうです。中国産を「愛知県三河一色産」と偽って販売していたということらしいです。

 食品偽装については産地の偽装、消費期限の偽装、原材料の偽装等々、枚挙にいとまがありません。しかしこの手の事件は行政指導だけで終わってしまうことが多くて、どうもすっきりしないことが多いように思います。庶民の感覚としては当然、詐欺行為であるし食の安全という観点からも、もっと厳しく対処していただきたいものです。裁く法律がないのであれば整備を急ぐ必要があります。

 マスコミも事件を起こした当事者の記者会見には過剰なまでにツッコミを入れて追いかけまわすのですが、法制上の不備を追求する姿勢が見えないのが残念です。

 誤解を恐れずに書くならば、産地の偽装にしろ消費期限の偽装にしろ誰もが簡単に思いつき、単純で全くひねりがない。犯罪にもレベルがあるとすれば最低レベルで面白くない。だから笑えません。

 【2008/06/15 三重県 鈴鹿川 Canon 30D EF500mm F4L 】

テーマ:写真日記 - ジャンル:日記


微笑ましい風景 ・・・ ミヤコドリ
ミヤコドリ ミヤコドリ

 干潟にいたミヤコドリ、オバシギが突然、飛び立つ。川の対岸に現れた20~30人の小学校高学年らしき子供たち。そして三脚にフィールドスコープを持った大人たちが2~3人。どうやら学校の課外授業か何かで干潟に鳥を観察に来た一団のようだ。これはこれで微笑ましい。ひょっとしてこの中の一人くらいは「この干潟での野鳥観察の経験が環境問題を考えるきっかけになった」ということになる可能性もある。

 ミヤコドリ、オバシギが飛び立った後、飛び立たなかったカワウをこの一団は観察し始めた。これもこれで微笑ましい。もし都会から来た子供たちであれば、カワウの羽を広げて乾かしている姿も結構イケてるように映るだろう。

 飛び立ったミヤコドリは干潟の中にある小さな砂山を越えて海側の砂浜に降り立った。カワウを観察していたはずの一団はフィールドスコープを持った先生(?)に引率されその砂山にどんどん近づいていく。案の定、またミヤコドリは飛び立った。これもこれで微笑ましい。こんなことではミヤコドリをいつまでたっても観察できない事を学習するだろう。

 一団はとうとう砂山に上がってしまった。観察の時間は終わり、お弁当の時間のようだ。砂山とそれに続く砂浜に広がり小集団をいくつも作り昼食を始める、楽しそうだ。しかしこれは全く微笑ましくない。
 その砂山は数週間前に正にシロチドリが子育てをしていたその場所だからだ。もう子育てが終わっていることを願って干潟をあとにした。

【2008/06/15 三重県 鈴鹿川 Canon 30D EF500mm F4L 】

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子育て ・・・ コムクドリ
コムクドリ ひるがの高原の早朝。
 遠くに定番のカッコウの声を聞きながら引き締った空気の中をゆっくり歩く。舗装された道路の両側に広がる田圃にはまだ植えられたばかりの弱々しい苗が整然と並んでいる。その上をツバメが気持ち良さそうに飛びかい、時々畦道に降り立つ。

 しばらく歩くと陽射しは背の高い木々にさえぎられ、辺りの景色は鮮やかな新緑へと変わる。

 近くでコムクドリの声がする。歩みを進めても声は遠ざからない。僕は木陰で立ち止まり、じっとしている。やがてコムクドリが現れた。

 この時期、鳥たちは子育ての真っ最中だ。人間が行き来する道路脇ならば外敵も近づきにくいという判断からか、人の生活に近いところで野鳥の巣に気付くことが多い。

 およそ子育ての条件に恵まれているとは言い難い日本。格差社会の影響が子供たちにも影を落とす。また、わが子がいつ犯罪に巻き込まれてもおかしくないような危険な社会になってしまったこの国。
 海を渡り何千キロも旅をして日本に子育てにくる夏鳥たち。この国はまだ見捨てられていない。

【2008/06/14 岐阜県 ひるがの高原 Canon 30D EF500mm F4L 】

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危険がいっぱい ・・・ アカゲラ
アカゲラ 岩手・宮城内陸地震がありました。被災された方々にはお見舞いを申し上げます。

 地震、土砂くずれ等々の自然災害のニュースを耳のするにつけ、自分自身の備えを考えさせられます。もしバードウォッチングに出かけた先で災害に遭遇したら・・・。

 自然災害以外にも危険はいっぱいです。トカゲやヘビにはよく出会います。もしマムシなんかに噛まれたら、スズメバチに襲われたら、まさかクマとバッタリ出会ったら、足を滑らせて転落したら、落石に襲われたら・・・少し考えただけで山の中だけでもこんなに危険が多い。
 干潟にもよく出かけます。そこで地震・津波なんかに襲われたら・・・

 野外活動(バードウォッチング)時の危機対応についても日頃から考えておいて損はないでしょう。間違っても身を呈して機材を守ろうとしてはいけません(笑)。

アカゲラ ナマズに代表されるように地震を予知したり、自然災害に敏感に反応する能力を動物たちは備えているようです。インド洋での大地震の際に、スリランカで人間は津波の被害にあったがゾウはいち早く高いとこへ逃れて無事だったという話を聞いたこともあります。

 自然と共存するもの、このアカゲラは自然の声を聞くことが出来るのでしょう。自然と敵対しながら進化(退化?)してきた人間には自然の声が遠くなっています。

【2008/06/14 岐阜県 ひるがの高原 Canon 30D EF500mm F4L 】

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野辺山高原 ~ノビタキ
ノビタキ 「癒し」という言葉をもう何年も前からよく耳にするようになりました。僕はどうも「癒しグッズ」とか「癒しルーム」とか商売の匂いが強過ぎてあまり関心がありませんでしたし、大体「癒し」そのものが良く理解できていません。

 仕事の都合などで2週間とか3週間バードウォッチングに行けないとどうも調子が悪い。「身体」の調子ではなく「心」の調子が良くないのです。

 月曜から金曜まで時間が瞬く間に流れる都会で働いていると、どうも心がささくれ立っていくようです。あまり他人に優しくなれなくなっていく気がします。

 最近気が付いたのですが、僕はウィークデーにささくれ立った心を週末のバードウォッチングで、週末に自然の中に少しでも身をおく事で癒されているようです。

 「癒し」は辞書で調べると「治癒」の意味があります。ささくれ立った心を知らず知らずのうちに森や干潟で回復させてもらっていたのでしょう。森林浴は科学的に根拠もあるようですし僕の場合は大好きな野鳥を見ることでより大きな効果となるのでしょう。

ノビタキ 今回、ささくれ立った心に潤い与えてくれたのはノビタキです。野辺山高原ではいたる所でそのかわいらしい姿を見ることが出来ました。潅木の上で、草原に点在する石の上で、時には電線の上で出迎え、見送ってくれました。



【2008/06/07 長野県 野辺山高原 Canon 30D EF500mm F4L 】


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野辺山高原 ~ホオアカ
ホウアカ 想像以上に早朝の高原は寒いです。長袖シャツに薄手のコートでは時折吹く風に震えてしまいます。

 遠くに視線を移すと、昇り始めた朝日が雪の残る山肌を照らし始めています。こんな景色に少し感動しながらも寒いものは寒い。

 この高原の住人のホオアカ。首周りのデザインがとても素敵なジャガードセーターを着込んでいるようで、暖かそうに見えます。

 高原の牧草地は有刺鉄線で囲まれています。家畜を中から出さないためなのか、外から無断で人や動物に進入させないためなのか、その両方なのでしょうか?

 この高原の景色とは少々違和感のある有刺鉄線です。「有刺鉄線」ではなく、「鉄線」ではダメなのでしょうか?事情は解りませんが、どうもこの「有刺」(針)に文字通り引っ掛かる僕です。

 僕と同じように引っ掛かってりるのがホオアカ。ホオアカは針と針の間ではなく、針の部分に止まってます。止まる時に引っ掛かりが良いのでしょうか?

 ホオアカはこの有刺鉄線の下に巣作りを始めています。有刺鉄線に守られた巣に何度も何度も巣材を運び込んでいます。一羽が運び込んでいる間はもう一羽がこの有刺鉄線の上で辺りを警戒しているようです。 

ホウアカ 無機質なんだけれども、錆付いているのだけれどその凶暴さを失わない有刺鉄線と、それを利用して次の命を育むホオアカの取り合わせは興味深いです。





【2008/06/07 長野県 野辺山高原 Canon 30D EF500mm F4L 1/3200 F4.0】


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野辺山高原 ~カッコウ
カッコウ カッコウ


 白い花を隙間なく咲かせたズミの大きな木に縁取られた濃緑に輝く草原、その中に菜の花と見間違うような黄色い花をつけたヤマガラシが所々に群生しています。背景の山々には雪が残り、繰り返される自然の営みによって野辺山高原は彩られていました。

 この時期の高原では定番のカッコウです。ズミの梢で、電線でと多くのカッコウが鳴いていました。これだけ滑舌の良い鳥も珍しいのではないでしょうか。図鑑などに「聞倣し」(鳥の囀りを人の言葉に置き換える)が紹介されていますが、これだけ見事にはっきりと「カッコー、カッコー」と連呼されると人間の想像力の入り込む余地がないのでしょう。

 カッコウと言えば有名なのは「托卵」です。とても興味深い習性ですが未だにはっきりしないことが多いようです。澄んだ空気の中に広がってゆくカッコウの声を聞いていると、その習性を解き明かそうなどと考えることは野暮に思えます。どんな子育ての方法にせよ、いつまでもカッコウの声はこの高原の鮮やかな色の中に染み渡っていくことでしょう。

【2008/06/07 長野県 野辺山高原 Canon 30D EF500mm F4L 1/1600 F4.0】

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「野鳥を友に」 高野伸二
 高野伸二氏が新聞や雑誌に発表した文章を没後にまとめて1985年に出版され、4年後の1989年に文庫になったものが僕の手元にある「野鳥を友に」のようです。つまり20年以上前に書かれた文章ということです。

 「野鳥への誘い」
 「野鳥を見る」
 「鳥と花と名前と・・・・・・」
 「クモと鳥」

 四章の構成です。メインの「野鳥を見る」は、身近な鳥を中心に70種以上を紹介しています。随筆集というよりは、図鑑の解説文が話言葉になり、当時のエピソードを付け加えているといったところです。20年以上前に書かれたとはいえ特に違和感もなく読めました。

 「野鳥への誘い」、「鳥と花と名前と・・・・・・」の章は面白いです。
野鳥への誘い」では野鳥撮影者の「けしからん行動」について例を挙げて書かれてますが、自身も野鳥撮影をされていたようです。ミヤコドリを「なんとか近くで観察し写真も撮りたいとやっきになった」そして「干潟を腹ばいになって近づいたり、ある時は腰まで水につかって三時間も待ったりした」といった件もあります。

 この他にも、図鑑の絵を描くという仕事の大変さについても書かれています。「足の色」や「目の色」に特に注意を払って苦労された話などは、「フィールドガイド日本の野鳥」を愛用している僕には、特に興味深く読めました。

 どう捉えれば良いのか解りませんが、20年以上前のバードウォッチング事情もあまり今と変わらないようです。もし手にする機会があれば読んでみて損はないと思います。

野鳥を友に」 高野伸二 朝日新聞社

テーマ:書評 - ジャンル:本・雑誌



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