野鳥にまつわる一風変わったフィールドノート


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たかんぼ

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 バードウォッチング、野鳥撮影の
 合間に「ぼぉー」と考えていたこと
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政治ドラマ ・・・ オオソリハシシギ
オオソリハシシギ_鈴鹿川派川 オオソリハシシギ_鈴鹿川派川
 
 不適切な発言を繰り返し、24日の麻生内閣発足から5日で辞任に追い込まれた中山成彬国土交通相。大臣が失言によって、職を辞すことは珍しいことでもない。しかしこの大臣は、失言でなく確信的に、しかも衆院解散のタイミングが図られる中で、不適切な発言をしたところに関心をひかれた。

 東大法学部卒業後、大蔵省入省と絵に描いたようなエリート街道。551票差での落選という辛酸も嘗めている。こんな人が自分の発言が社会に与える影響を、読み違えることはないだろう。どこに本意があるのか凡人には図りかねる。

 今秋は政治ドラマが面白い。衆院解散の時期、与野党の駆引き、小沢代表の選挙区は?盛り沢山の内容で、しばらく目が離せない。ドラマ最大の山場は政権交代、有や無しや、といったところか。

 渡り途中のオオソリハシシギが、羽を休めるいつもの干潟。生臭い浮世とは別世界。しかし、間もなくこの静かな干潟にも、選挙カーから発せられる衆院選候補者の名が大音量で響き渡るのだろう。

【2008/09/27 三重県 鈴鹿川派川 Canon 30D EF500mm F4L】
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野分の朝 ・・・ ソリハシシギ
ソリハシシギ_愛知県一色町 台風13号は前日の夜半には、東海地方から遠ざかったようで、この日の一色海岸は、台風一過の青空だった。

 東海地区には大きな被害をもたらさなかったようだが、三重県では大雨によって避難を余儀なくされた方もいたと聞く。

 被災者の方には大変申し訳ない話であるが、私も、強風によって進路に迷った野鳥に関心をよせて海岸へバードウォッチングに出かけた一人だ。吉田兼好に野鳥観察の趣味があったとは思わないが、徒然草の第十九段で、「野分(のわき)の朝(あした)こそをかしけれ」と台風翌朝の趣きを綴っている。

 干潟が現れるまでには、少々時間がある。昨夜の強風と大雨をしのいだソリハシシギにも、穏やかな時間が流れる。

【2008/09/20 愛知県 一色海岸 Canon 30D EF500mm F4L】

テーマ:写真日記 - ジャンル:写真


謝罪、謝罪 ・・・ コアオアシシギ
コアオアシシギ_愛知県一色町 「日本ではまず謝るべきだった」。これは2年程前に自社製品が、東京都で高校生の死亡事故を起こしたシンドラーエレベータ会長である、アルフレッド・N・シンドラー氏の言葉だ。謝罪会見が遅れたばかりにこの2年間、シンドラー製エレベータは日本で、新規受注が1件もないそうである。(日経ビジネス 2008/8/25号)

 「毒入りギョーザ」に始まり、「事故米」、「メラミン入り乳製品」と食に対する安全を考えさせられる事件が続く。
 関わった企業は、我先にと謝罪会見である。どう見てもまるで「貰い事故」のような場合でも、まず「謝る」。原因がどうであろうが、とにかく「謝罪」だ。

 特に、貰い事故的な企業の場合、事の詳細も解らぬ段階での謝罪会見は、国民にはどう映るのか?もちろん、広義での企業の社会的責任という意味合いも含まれるのだろうが、少なくとも私には、「転ばぬ先の杖会見」とも映り、首を傾げたくなる。もしアルフレッド・N・シンドラー会長がこの事態を見たとすれば、複雑な思いであろう。

  6月に中国産うなぎに産地を騙られた一色町。養鰻池が点在する。今は使われなくなった養鰻池跡に、渡りの途中のコアオアシシギが立ち寄る。

【2008/09/20 愛知県一色町 Canon 30D EF500mm F4L】

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出会い ・・・ キリアイ
キリアイ_愛知県一色町 バードウォッチングに出かけると、鳥との出会いもさることながら、人との出会いもある。

 私は、人の多い場所は苦手である。休日のバードウォッチングでは、日常の忙しさを忘れ、自然との無言の対話が、私をリフレッシュさせてくれる。言葉を発することは、現実に引き戻されるような気がするのだ。もちろん、礼を失する事の無いよう、挨拶はさせてもらっている。

 珍鳥、迷鳥の情報を頂くこともあるのだが、申し訳ないと思いながらも、人出を考えるとなかなか足が向かない。私も珍しい野鳥には興味もあるし、数少ない機会であれば撮影もしたいと思うのだが、この性格・・・困ったものだ。

 一色海岸でとても魅力的な人に出会った。真っ黒に日焼けした顔が印象的で、笑顔になると出来るしわが、良く年を重ねた事を物語る。ぶっきらぼうだけれど、何よりも野鳥と人への愛情が感じられる。

 これからは、人出の多いところにも出かけてみよう。

 一色海岸で、その方と一緒に観察をしたキリアイ。夕方の柔らかい光に照らされ、透き通るような白と、鮮やかなオレンジの羽がとても印象的であった。

【2008/09/20 愛知県 一色海岸 Canon 30D EF500mm F4L】

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夏から秋へ ・・・ チュウシャクシギ
チュウシャクシギ_鈴鹿川 日中は残暑が厳しくても、日が落ちると暑さが和らぐ。夜に吹く心地のよい風は、都会の空気を季節に合うように入れ替えてくれる。うるさい程であったセミの声はどこか力なく、代わってコオロギの声が静かに響く。

 季節は夏から秋へ ・・・ 

 私は、暑いのは苦手であるし、冷房の効きすぎた場所はもっと苦手だ。したがって、夏は早く何処か遠くに去ってほしいと思っている。しかしなぜか、夏から秋へと移り変わるこの時期は少し寂しく、考え事もマイナス思考になりがちだ。どっぷりと秋になってしまえばよいのだが、変わり目がよくない。

 かなり昔から置かれていたであろうテトラポットの上で、チュウシャクシギも私と同様、感傷に浸っている。旅鳥であるこの鳥の目には、季節の移り変わりはどう映るのか? 海の色も秋色だ。

【2008/09/15 三重県 鈴鹿川 Canon 30D EF500mm F4L】

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燕帰る ・・・ ショウドウツバメ
ショウドウツバメ_愛知県豊橋市    ショウドウツバメ_愛知県豊橋市

 ツバメは昔から日本人の最も身近な鳥の一種である。諺や歳時記に多く登場することでも、関わりの深さがわかる。

 今の季節、歳時記では「燕帰る」「秋燕」が適当だろう。春にやって来て、その子育ての姿を楽しませてくれたツバメたちが去っていく物悲しさと、季節が「動」から「静」へと移り行く物寂しさが入り混じる。

 その昔、米作りでの虫の害が如何に頭の痛い問題であったかは想像に難くない。我が家の庭でも例年、毛虫が大量に発生し、先日も洗濯物についているのを知らずに家族が刺されたばかりで、毛虫対策には苦慮している。

 農作物につく虫を大量に食べてくれるツバメは、農薬のない昔には、特にありがたい存在(益鳥)として大切にされきた。(ちなみに私は「益鳥」という言葉は好きではない)農業の頼れるバートナーだ。

 最近、世間を騒がせている「事故米」。最初は聴きなれない言葉だったが、「基準値を超える残留農薬が検出されたり、カビがあったりして食用にできないコメ」だそうだ。健康被害を心配する。人体に影響はないとの声も聞こえるが、口にしても決して美味しくはないだろう。美味しい(美味しい思いが出来る)と思って手を出した業者の常識を疑う。

 河口に沿った堤防の道にツバメが数十羽、落ち着きなく止まっている。ある者は身体をコンクリートに擦り付け、ある者は忙しなく羽を動かす。そのなかに混ざっていたショウドウツバメも南へ帰る準備に余念がない。


【2008/09/14 愛知県豊橋市 Canon 30D EF500mm F4L】

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群れ ・・・ セイタカシギ
セイタカシギ_三重県三雲町 セイタカシギが一斉に飛び立った。身体より長くて細いピンクの足と、先の尖った美しい羽を誇示するかのように、皆が同時に2度、3度と方向を変える。

 同種の集まりであったり、混群であったり、野鳥が群れで行動する場面はよく目にする。一見、好き勝手に餌を捕ったり、羽繕いをしているようで、時として驚くほど、統率のとれた行動をする。野鳥の群れにはリーダーは存在するのか・・・?
 リーダーのいる野鳥の群れの話は、あまり聞いたことがない。

セイタカシギ_三重県三雲町 「烏合の衆」という言葉がある。「規律も統一もなく寄り集まった群衆」のことで「烏」とはカラスを指すが、鳥全体の意味だろう。

 統率するリーダーもなく、規律もないのに、構成員がそれぞれ自由に行動しても、ここぞという時にはまとまる「群れ」は、理想の集団ではなかろうか。人間が野鳥の群れを「烏合の衆」と馬鹿にはできない。

 人間のリーダー次第では、生息場所をいとも簡単に奪われる野鳥たち。数が増えてきたとは聞くが、セイタカシギも絶滅危惧種である。


【2008/09/07 三重県一志郡三雲町 Canon 30D EF500mm F4L】

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立つ鳥跡を濁さず ・・・ キョウジョシギ
キョウジョシギ_三重県鈴鹿川 「立つ鳥、跡を濁さず」と言う。

「立ち去る者は、あとが見苦しくないように始末をする。飛ぶ鳥跡を濁さず」(スーパー大辞林)の意だ。「飛ぶ鳥跡を濁さずは、間違い」との辞書もある。言葉も時代により、使われ方により、正誤が曖昧となる。

 故事ことわざ辞典によると「飛び立つ水鳥が跡の水を濁さずに飛び去ることから。」とあり、「立つ鳥」とは、水鳥のことを指すらしい。では、その水鳥とは具体的にどんな鳥なんだろう・・・少し調べてみたが、はっきりしない。

 ここからは想像だが・・・「水を濁さずに」ということであれば、カモやウ、ハクチョウの類のようにバタバタと助走をするようなイメージではなく、足のバネを使ってフワッと舞い上がるサギ類か。類義語に「鷺は立てども後を濁さず」もあった。

 写真はキョウジョシギ。飛び立つ前からファインダーの中にいたが、飛び立つ間際に糞をした。現実には、飛ぶ前には身体を軽くするためか、水鳥に限らずこんな行動の野鳥をよく見かける。

 
【2008/09/06 三重県 鈴鹿川派川 Canon 30D EF500mm F4L】

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いつもの顔ぶれ ・・・ ダイサギ
ダイサギ_鈴鹿川派川 自民党総裁選が連日、とりあげられている。今のところ、複数立候補の派手な選挙ショーで関心を引く戦略は一応、成果を挙げているようだ。

 しかし、20人の推薦人が条件となれば、立候補者は新鮮味のないテレビで見慣れた「いつもの顔ぶれ」になり、せっかくのショーも興ざめだ。

 安倍氏、福田氏、二代続けて、「タフさ」を感じなかった。誤解を恐れずにいえば、いい意味での「悪」を感じなかった。顔立ちも育ちの良さを思わせる。

 叱られそうだが、今回は「タフさ」が期待できそうな「悪人面」の立候補者も・・・。

 いつもの干潟に2ヶ月ぶりに行ってみた。ここも見慣れた「いつもの顔ぶれ」ばかりだ。ダイサギ、コサギをはじめ、ユリカモメ、ミヤコドリ、キアシシギ等。見慣れた顔ぶれではあるが、ここの面々はいつも違った趣向で楽しませてくれる。

【2008/09/06 三重県 鈴鹿川派川 Canon 30D EF500mm F4L】

テーマ:写真日記 - ジャンル:写真


俳句と詩歌であるく鳥のくに ・・・ 風信子(市村慶子+長原啓子)
 「俳句と詩歌であるく鳥のくに」 ・・・風信子市村慶子長原啓子)著

 帯には「俳句・詩歌の趣味人必携の一冊」とあり、バードウォッチング趣味人や野鳥ファンに向けて書かれた本ではないです。

 とは言え、2章から4章では80余種類の野鳥が、その詠み込まれた短歌、俳句、詩とともに紹介されていて、この部分は帯にもあるように「新しいスタイルの図鑑」としてバードウォッチャーにも楽しめます。
 また全頁にわたって中野泰敬戸塚学の素敵な写真がそれぞれのテーマにあわせて使われていて写真集としても楽しむ事ができます。

 学生時代に古文をさぼっていた私としては、短歌や句の解説がないのが残念でした。古文の文法が怪しい私には解説無しでは、せっかくの名句・名歌も古今の著名な文人たちが、どのような思いを野鳥に込めて詠んだのかが理解できないのです・・・。

 古来、農耕民族である日本人にとって、季節を知ることは農作業上で大変重要なことだったと思います。月の満ち欠けを基準とする太陰暦の日付では、知ることの出来ない季節の移り変わりを二十四気はもちろん、野鳥の行動に関心をはらうことで知ったのではないでしょうか。
 その中で、野鳥に起源を発する言葉、その行動を現す言葉が季節をともなって使われてきたのでしょう。

 「美しい国、日本。」という政権構想を掲げた総理大臣も昨日には、2代前となりました。
 「俳句と詩歌であるく鳥のくに」には、本当に美しい日本語が散りばめられています。本当に美しい国であった頃の日本がこの本にはあります。

 日頃、双眼鏡やファインダーを通して野鳥を見ることが多いですが、この本はいつもと違う「鳥のくに」へ案内してくれます。

テーマ:ブックレビュー - ジャンル:本・雑誌



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