野鳥にまつわる一風変わったフィールドノート


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Author:たかんぼ
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 バードウォッチング、野鳥撮影の
 合間に「ぼぉー」と考えていたこと
 を適当に綴った覚書です。
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集団心理 ・・・ ノスリ
ノスリ_愛西市 先週、河川敷での「釣り糸回収事業」のニュースを聞いた。獣医師会が中心となり、捨てられた釣り糸や針によって怪我をする野生動物を守ろうというものだ。実際、私も釣り糸が嘴に絡まっているキアシシギを目撃したことがあった。

 これも先週、25日に新潟県柏崎市の立ち入り禁止区域の防波堤で釣りをしていた10人以上が高波にさらわれるというニュースがあった。どちらも釣り人のマナーが問われる。

 バードウォッチャーとて、他人事ではない。

 「集団心理」、「群集心理」、どちらの言葉が正しいか解らないが、集団であるとその場の空気に流されて、考えられないような非常識な行動をしてしまう。個人個人は、普通の人たちであるのに・・・・。集団の中の一人になると、気が大きくなるということか。

ノスリ_愛西市 私の経験では、バードウォッチャーの非常識な行動も、大抵、複数人で来ている人に見られる。自分自身の反省も含め、気を付けたいものである。
 
 雨模様の中、ノスリを見た。タカ科の鳥たちは、ノスリも含め、その雄々しさ、舞う姿の優雅さで人気も高い。しかし、人気の秘密は決して群れない、孤高の姿にある。

【2008/10/26 愛知県 愛西市 Canon 50D EF500mm F4L】
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テーマ:野鳥の写真 - ジャンル:写真


気まぐれ ・・・ オオハシシギ
オオハシシギ_葛西臨海公園 北からハクチョウ飛来の便りが届き始めた。しかし今年はハクチョウたちには、例年とは勝手が違うようだ。鳥インフルエンザ問題への懸念から、人と野鳥の接触を減らそうと、冬鳥の飛来地では餌やりの中止や自粛を決めている。人間の気まぐれに、ハクチョウの困惑顔が目に浮かぶ。

 トキ放鳥から1ヶ月が経った。10羽のうち8羽は確認されているようだ。時には乱獲によって絶滅に追い込み、また時には、莫大な税金を投入して保護活動をする。未確認の2羽は、人間の気まぐれには、付き合ってはいらないとばかりに、GPSをはずし、姿を消したのか。元気であることを願う。

 オオハシシギが、汽水池で水浴びをしている。
この場所も、人間の気まぐれによって、いつビル群に姿を変えるか・・・保証はない。

【2008/10/18 東京都 葛西臨海公園 Canon 30D EF100-400mm

テーマ:写真日記 - ジャンル:日記


観察窓の向こう側 ・・・ ササゴイ
ササゴイ_葛西臨海公園  ササゴイ_葛西臨海公園

 葛西臨海公園を訪れた。初めての場所でのバードウォッチングは期待と不安が入り混じって、新鮮な気持ちになる。東京駅から15分程度で「葛西臨海公園」に着く。駅に人は多いが、「鳥類園」を目指す人は少ない。大観覧車が目当ての人が多いようだ。

 入口付近で手に入れた鳥類園の案内図をたよりにまずは、ウォッチングセンターへ。ここでは、ホワイトボードに、最近、園内の何処で、どんな鳥が見られたか、懇切丁寧に案内がされている。至れり尽くせりである。

 「鳥類園」と名前の通りの公園なので、バードウォッチング環境は、驚くほどよく整備がされている。トイレに困るような事もない。観察舎、観察窓が多く、タイミングがよければ間近で観察ができる。この日もタシギ、アオアシシギ、セイタカシギは観察窓から2m程度の至近距離で見ることができた。野鳥たちは、観察窓の奥の人間の存在に気づいていないのか? それとも人馴れしているのか?

 こういった環境でのバードウォッチング、私は経験がない。率直に言えば、動物園的な匂いがして、敬遠していた。想像通り、「檻のない動物園」という印象は否めない。しかし想像よりずっと面白い。今までの自分の思い込みが、ばかばかしい。

 残された自然の空間も、作られた公園空間も、野鳥たちのあずかりしらぬことだ。観察窓の向こうには、生き生きとした野鳥の世界が広がっている。

 そろそろ、帰り支度を・・・と考えているとササゴイが一羽、大きく斜めに傾いた、秋の光に照れされた汽水池に降り立った。

【2008/10/18 東京都 葛西臨海公園 Canon 30D EF100-400mm

テーマ:写真日記 - ジャンル:日記


羽を休める場所 ・・・ オオハシシギ
オオハシシギ_愛知県一色町  オオハシシギ_愛知県一色町

 自然環境について、特別に専門知識や深い興味を持っているわけではない。しかし環境の破壊は人口の増加を抜きには考えられない。当たり前だが、単純に人口が倍になれば、住む場所も倍の面積が必要であるし、その人口を養う作物の耕作面積も相当分が必要だろう。場所の確保は森林伐採や埋立によって行われる。生活者が増えれば、当然CO2排出量も増え、地球温暖化も加速する。

 農業技術の進歩を見込んでも、単位面積当たりの収穫量にも限界があろう。水だって限りある資源である。要するに地球という限られた空間に人類が増えすぎたということだろう。しかし人口は途上国を中心に今後も増え続けるという。乱暴な言い方だが、温室効果ガスの数値目標のように、国単位で人口の上限にも数値目標を設ける必要があるのではないか。

 私は人間の数が減れば、自然環境は回復すると単純に考えている一人である。まぁ、事はそんなに単純ではないだろう。しかし手遅れにならないよう、皆で知恵をしぼる事が必要だ。

 少子化、人口減が問題視されている日本。しかし世界では、特に途上国では人口増加にともない、どんどんと開発が進む。

 渡りの途中で立ち寄ったと思われるオオハシシギ。コアオアシシギと仲良く羽を休めている。これから日本を離れ、南を目指す。目的地には羽を休める場所が残っているのだろうか。人口の増加は確実に、野鳥から羽を休める場所を狭めていく。

【2008/10/12 愛知県 一色町 Canon 50D EF500mm F4L】

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祝V7!長谷川穂積 ・・・ ツルシギ
ツルシギ_一色町 WBC世界バンタム級王者・長谷川穂積選手が、7度目の防衛に成功した。同級2位のアレハンドロ・バルデスを2回2分41秒、TKOで退ける、堂々の防衛であった。おめでとうございます。

 長谷川選手、ご本人と面識はないが、仕事上でご縁があって応援をさせてもらっている。この日は仕事もそこそこに帰宅したのだが、余りに早いKO劇に間に合わず残念だった。

 男子として生を受けた者、一度は絶対的な強さを持つ格闘技に憧れる。強靭な肉体とそれをコントロールする精神力、そして相手との勝負の前に、自分自身に勝たねばならない。いつも自分に負けてばかりの私では観戦が精一杯だ。

 リングの上では闘争本能が前面に出るが、その裏では防御本能がそれ以上に正確に機能しているように見える。強さの秘密は優れた防御かもしれない。

 30羽程のセイタカシギの群れから、少し外れてツルシギが1羽。最近はシギチを観察することが多い。ゆっくり羽を休めているように見えても、警戒は怠らない。大きな動きを見せると、すぐに飛んでしまう。自然の中では、防御本能に優れたものしか生きてゆけないようだ。一見、臆病に見えるが、実は生きることへの強い執着の裏返しだ。

【2008/10/12 愛知県 一色町 Canon 50D EF500mm F4L】

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白か黒か? ・・・ オグロシギ
オグロシギ_愛知県一色町 子供の頃は、周りの出来事の白黒がはっきりしていた。成長するにしたがって、少しずつ視野も広くなってくると、物事は白黒だけでないことに気付く。中間の灰色、グレーゾーンに抵抗を試みる時期もあるが、認めないと生きづらいことに気付く。社会に出て、組織人としての生活も長くなると、白黒をはっきりさせないままにすることも自然に覚えてしまう。

 しかし、犯罪となれば別問題だ。白黒はっきりさせなければならない。
 時津風部屋の暴行事件にはじまり、不祥事続きの角界でも「大麻問題」「八百長裁判」、どの事件も真相は、今のところはっきりしない。「大麻を吸ったのか、吸っていないのか」「八百長をしたのか、していないのか」、単純なことが、裁判(裁判のマスコミ報道)を通して複雑になっていくように映る。
 
 写真はオグロシギ。オオソリハシシギとよく似ているが、羽を広げてくれれば一目瞭然、名前の通り尾が黒い。飛んでくれれば白黒がはっきりする。

【2008/10/12 愛知県 一色町 Canon 50D EF500mm F4L】

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魚の食べ方 ・・・ ミサゴ
ミサゴ_一色町  ミサゴ_一色町

 堤防から海を臨む。文句なく、秋晴れである。しかし先週からの風邪を引きずっている身には、爽やかなはずの秋風も時に冷たく、時に生暖かい。海は見た目より遠浅のようで、サギ達はずいぶん遠くの海の中に立っている。

 バードウォッチングをしていると、野鳥の食事の場面に出会す。カワセミ、ウ、アジサシ類、サギ類など魚を主食とする鳥たちは、それぞれ得意な方法で、上手に捕まえる。捕まえ方は潜ったり、空中から飛び込んだりとそれぞれだが、大概は捕まえた魚を丸呑みにする。「鵜呑みにする」なんて慣用句もあるが、良い意味ではない。丸呑みはどうも私の苦手な「踊り食い」的なものを想像してしまう。

 ミサゴは捕った魚を丸呑みにしない。魚をその鋭い爪のある足で押さえつけて、喰いちぎるように食べていく。味わっている様でもあり、上品とは言えないが、丸呑みよりはずいぶんと私には好感が持てる食し方だ。ミサゴは私の好きな鳥の一つである。

 まるで海から竹が生えているような、異様に長い竿にミサゴが5羽、適当な間隔をおいて止まっている。干潮時間ではミサゴも所在無い様子で秋風に身をまかせている。それでも時々、退屈しのぎにか、魚を捕るわけでもなく飛び出しては、また元の竿にもどる。海には、穏やかな波が柔らかい陽射しを反射させながら、ゆっくりとした時間が流れる。

【2008/10/12 愛知県 一色海岸 Canon 50D EF500mm F4L】

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「鷹の風邪」 ・・・ オオタカ
オオタカ 週末は体調を崩し、今週初めまで、床に臥せっていた。夏の疲れが出たのか、最近の気温の急激な変化についてゆけなかったのか、不覚にも風邪を引いてしまった。

 沖縄地方には「鷹の風邪」という言葉があるそうだ。南に渡るサシバが日本全国から集まり、宮古島あたりで羽を休める。そして、寒露の頃の涼しい北風に乗って渡ってゆく。この頃の涼しい風が原因で体調を崩したり、風邪をひくことを「鷹の風邪」というそうだ。この場合の「鷹」はサシバを指す。

 趣のある、素敵な言葉である。野鳥愛好家であれば、こういう時期に風邪をひきたいものである・・・なんて事はあり得ない。やはり、風邪はつらい。今さらながら健康の大切さを実感した一週間。

 写真はオオタカの幼鳥であろう。まだまだ未熟なようで、カモにも相手にされていない様子だ。

【2008/09/28 岐阜県 海津市 Canon 30D EF500mm F4L】

テーマ:写真日記 - ジャンル:写真


野の鳥は野に 評伝・中西悟堂 ・・・ 小林照幸
 本書はサブタイトルにあるように「中西悟堂」について書かれた本です。「日本野鳥の会」創立者として一般的には認知されているのではないでしょうか。しかし、鳥類と深く関わる以前は、文学にも明るく詩集も出版しており、また僧籍にあって思想家としても評されています。

 本書は、彼が鳥と深く関わる30代後半から、鳥の保護活動を軸に自然環境保護活動の様子を、「野の鳥は野に」、「自然を保護することは、結局、人間を保護することだ」という悟堂の哲学を織り込みながら進んでゆきます。

 バードウォッチングを趣味とする私にとっては、興味深い話も多くありました。
・「探鳥会」「野鳥」という言葉は悟堂が創り出した。
・悟堂の開催した静岡県須走高原での日本初の探鳥会メンバーには柳田国男、北原白秋、金田一春彦ら多くの文化人が 参加していた。
・「県鳥」の制定を提案をしたのも悟堂だった。
・トキを国際保護鳥にと提唱した。
・バードテーブルの発明 などなど。

 悟堂は「バードウォッチングという言葉は、鳥をモノとして見ている気がしてならない。鳥だけを見てればいい。という意味に感じて仕方ない」とも・・・厳しいお言葉です。

 現在の「日本人と鳥」との友好的関係の基礎を築き、「開発と自然保護」という相容れない命題に正面から挑む悟堂の姿を追ったこの本は、面白く読めました。

 また、今と変わらず、今以上に、野鳥を楽しむことの出来る環境を未来に残すために、自分の出来ることは何なのかを考えさせられる1冊でもあります。

【野の鳥は野に 評伝・中西悟堂 (著者:小林照幸 新潮選書)】

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌


全治3年 ・・・ タカブシギ
タカブシギ_愛知県愛西市 タカブシギ_愛知県愛西市

 サブプライムローン問題に端を発し、リーマンブラザーズの破綻、米下院の金融安定化法案否決とアメリカ発の金融危機は、1週間近くたっても納まる気配がない。日常生活からは遠い話のようであるが、たぶん、確実に我々の生活に影を落とすだろう。

 少し落ち着きを見せたとはいえ、高止まったままのガソリン価格、10月から値上げされる商品もサバ缶詰といった食品から、自動車まで値上げが止まらい。バードウォッチングに自動車で出かけられなくなる日も・・・と心配になる。

 麻生さんは「経済は全治3年」と発言されたようだが、治療を間違えれば3年ではすまない。何だか暮らし難くなりそうなニュースばかりの続く秋。

 白い眉とアイリングも凛々しいタカブシギ。羽縁の白い模様がステッチのようで素敵な衣装を纏う。私の持っているネクタイの柄によく似ている。

【2008/09/28 愛知県 愛西市 Canon 30D EF500mm F4L】

テーマ:野鳥の写真 - ジャンル:写真


野鳥の名前 ・・・ ジシギ
タシギ_愛知県愛西市 「エアあやや」でブレークした、はるな愛。最初に見たときには、女性であることを、疑わなかった。外見だけでは解らないことは多い。

 経験不足もあって、野鳥の識別には、頭を悩ませることも多い。都市公園にも姿を見せる鳴くことのないツツドリだのホトトギスをはじめ、干潟に現れるシギ・チドリの類など、この時期は特にそんなことが多い。

  水の入った田圃。多くのジシギがかくれんぼをしながら餌を捕っている。体つきはずんぐりとして、目の位置もなんだかヘンで、顔のバランスも悪い。お世辞にも格好が良いとは言えない。しかし、ちょこまかと、絶えず動き回る様子と、その独特の風貌も見慣れれば愛らしい。

 自分で撮影した野鳥の名前が解らないのも、何だか少し悔しいが、ジシギの一種ということ以上には解らない。しかし美しい季節の中での野鳥との出会いにこそ意味がある。私にとって鳥の名を推測すること、特定することに大した意味はない。

 この鳥は自身が人間にどう呼ばれているかを気にする様子もなく、もう陽が落ちそうな、初秋の景色の中へ溶け込んでゆく。

【2008/09/28 愛知県 愛西市 Canon 30D EF500mm F4L】

テーマ:野鳥の写真 - ジャンル:写真



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