野鳥にまつわる一風変わったフィールドノート


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Author:たかんぼ
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 バードウォッチング、野鳥撮影の
 合間に「ぼぉー」と考えていたこと
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鴫立つ沢 ・・・ アオシギ
   アオシギ_岐阜県養老公園   アオシギ_岐阜県養老公園

 アオシギを見た。
 滝川に沿って駐車場へと帰る途中に、たまたま飛び立ったところに居合わせた。そんな偶然でもなければ容易には見つけられないほどに、見事な保護色で目立たない。実際、降りたった場所が分かっていても、探すのに苦労したほどである。

 歳時記によれば鴫は秋の季語で、「シギ科の鳥の総称、普通はタシギのことをさす」とある。西行法師の「心なき身にもあはれはしられけり鴫立つ沢の秋の夕暮れ」の歌は知名度抜群で、僧侶となり感情を捨てた身にも哀れを感じさせる秋の夕暮れの寂しさを、シギが立派に演出している。鷹立つ沢、鴨立つ沢ではダメである。

 私が居合わせたのは冬の夕暮れであったが、西行法師が見た鴫、詠んだ鴫はアオシギだったかも知れない。そして私は飛び立ったアオシギを追いかけたが、西行法師はそんな無粋なことはしなかっただろう。

(撮影日:2010/01/24 岐阜県養老公園 Canon 50D EF500mm F4L)
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テーマ:野鳥の写真 - ジャンル:写真


金色の葦原 ・・・ ハイイロチュウヒ
   ハイイロチュウヒ_愛知県鍋田干拓   ハイイロチュウヒ_愛知県鍋田干拓

   枯葦の輝く暮れにチュウヒ消ゆ

 早いもので年が新しくなって1ヶ月が経とうとしている。
 長期予報がはずれて、予想以上に寒さの厳しい冬・・・そのせいでもないが朝、起きるのがつらい。特に休日ともなると布団からなかなか出られない。

 この日も出かけたのは午後からで、比較的近い、鍋田、木曽岬干拓へ出かけた。
 朝寝坊の言い訳ではないがここは、やはり夕暮れ時がよい。堤防に立ち、太陽を正面に見据えると枯れた葦原が夕日によって金色に輝く、その輝きの中に忽然と現れ、光をひいて飛ぶチュウヒたち・・・何度見ても見飽きない。

 葦原を低く飛ぶハイイロチュウヒ。残念だが太陽を背にして撮影した。

(撮影日:2010/01/23 愛知県鍋田 Canon 50D EF500mm F4L)

テーマ:野鳥の写真 - ジャンル:写真


都会の水辺 ・・・ ミコアイサ
 東京での勤務は通算で8年近くになるが皇居を訪ねたのは、この日が始めてである。
 丸ビルと新丸ビルの間を抜けるとすぐに馬場先濠、キンクロハジロに混ざって石垣近くには昼寝をするミコアイサの姿がある。1時間ほど観察するが目覚める気配もなく、その間メジロがすっかり葉を落とした街路樹の間を飛び交う。
 東京都千代田区、こんな都心にも野鳥は暮らしている。
 ミコアイサ_上野不忍池
  喧騒も子守唄なり浮寝鳥

 皇居を後にして上野公園へ。
 不忍池にはオナガガモ、ハシビロガモ、キンクロハジロ、ホシハジロなどお馴染みのカモたちの姿が賑やかである。
 日曜日とあって池には、多くのボートが浮かぶ。スワンボートの頭部分にセグロカモメが止まったりと面白い。

 写真はボートに水面を奪われたミコアイサ
 メスが二羽、ボード池の隅で時折投げ入れられる餌に集まるカモやカモメを尻目に素潜りを繰り返していた。

  秋沙鴨夕影に輪をかきにけり

(撮影日:2010/01/17 東京都上野公園 Canon 30D EF100-400mm f4.5-5.6L)

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国会開会 ・・・ ハクガン
ハクガン_滋賀県湖北町 時雨と云うには少々時期が違うが、この日午前中、湖北は雨が降ったり晴れたりを繰り返す空模様である。

 ハクガンがコハクチョウの群と共に、雪の残る田圃で雨に濡れながら食事をしている。コハクチョウは一箇所に留まりながら長い首を使って四方の餌をとり、比べて身体も小さく首も短いハクガンはコハクチョウの間を動き回りながら餌をとっていた。

 通常国会が開会、小沢幹事長の資金管理団体をめぐる疑惑や鳩山首相の偽装献金事件など、野党にしてみればツッコミどころが多く大荒れの様相である。

 「政治とカネ」の問題が今国会最大の焦点となりそうだ。疑惑の解明はされるべきであり、白黒はっきりさせなければならないが、国民生活に関わる予算審議にも充分な時間を費やして欲しい。

 白い雁と云えども真白ではない、初列風切の黒い部分がのぞく。

(撮影日:2010/01/10 滋賀県湖北町 Canon 50D EF500mm F4L)

テーマ:野鳥の写真 - ジャンル:写真


運 ・・・ オオワシ
オオワシ_滋賀県湖北町   淡海に孤高を持する鷲の声

 琵琶湖水鳥センター東に位置する山本山に今シーズンもオオワシが来ている。じっとしている様子はよく目にするが、寒さの中で辛抱強く待てない私が、飛ぶ姿を目にしたのは初めてである。

 今日は運が良かった・・・と、気をよくして帰路に着くわけである。しかし例えばオオワシが平均して4時間のうちに1回飛ぶとすれば、私はいつも大概15分程しか観察していないから、16回に1回の確率で飛ぶシーンに出会えるわけである。毎回1時間ほど観察すれば4回に1回の頻度が期待できる。
オオワシ_滋賀県湖北町
 あくまで確率の問題である。確率を上げるために習性を調べたりと方法はあるが、運を上げるための方法はない・・・運は錯覚の産物で現実にあるわけではないから。

 止まり木を離れて冬晴れの空を舞うオオワシの姿は感動的であった。雄大、威厳、気高さ・・・言葉を尽くしても語れない感動を覚えた。

(撮影日:2010/01/10 滋賀県湖北町 Canon 50D EF500mm F4L)

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寒の内 ・・・ コクガン
コクガン_三重県安濃川   黒雁の沖へと消ゆる冬日和

 寒い、寒い、本当に寒い。
 今週は冷蔵庫の中にいるような寒さが続き肩が凝る。
 
 1月5日の小寒から寒の入り、節分までの寒の内は一番寒い時期。この寒さも当たり前かもしれないが、温暖化に慣らされた身体にはこたえる。景気と同じで、ここが一番の底であると思いたいが・・・。

 1月9日、当日は風もなく冬晴れで河口に広がる伊勢湾も優しい。
 コクガンが4羽、カモ達に混じってくつろいでいる・・・私には家族に見えた。
 
 この家族は砂浜沿いに泳ぎだし、止まっては戯れ、また泳ぎだしては戯れる・・・何だか楽しそうに見える。しばらくすると砂浜を離れ、沖へ向かった。澄んだ空気の中、見通しは利くが、やがてその姿は沖へと消えていった。

 コクガン一家、寒波を前に冬晴れのこの日は、ちょっと家族で遠出に違いない。

(撮影日:2010/01/09 三重県安濃川河口 Canon 50D EF500mm F4L)

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祝・新成人 ・・・ ホオジロガモ
ホオジロガモ_三重県安濃川 今日は成人の日である。
 「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」(国民の祝日に関する法律 第2条)。

 ニュースのインタビューなどを聞いていても、最近の人たちは私の二十歳の頃よりもずっとしっかりしている。この年になってやっと少しだけ「おとなになったことを自覚」した私から新成人へ・・・そして今年、成人の仲間入りをはたした私の娘へ。

 年とともに法律的にも精神的にも自由が増え、他人から強制されることや怖い人も減ってくる。
ホオジロガモ_三重県安濃川 自由の中で溺れないように、自ら選んだ不自由の中で自らを律することを覚えてほしい。

 カモの仲間はその多くがメスよりもオスのほうがオシャレである。ホオジロガモも例外でなく、オスは緑に輝く三角頭に頬の白粉が美しい。
 成人式の映像を見ていると、最近では人間のオスもオシャレでは負けていない。オシャレを楽しむ気持ちと感性もやはり今の人たちの方が優れている・・・おじさんも負けてはいられない。

(撮影日:2010/01/09 三重県安濃川河口 Canon 50D EF500mm F4L)

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命の音 ・・・ カシラダカ・アオジ
カシラダカ_岐阜県河川環境楽園 大晦日の夜に舞いだした雪は、元日の朝を見事に演出し昨日とは違う新しい年の始まりを感じる。名古屋ではその雪も昼頃にはすっかりと消えてしまい、昨日と変わらぬ風景が広がる。

 私も毎年、年頭に当たり目標らしき事を考えるのだが、三日坊主どころか午後にはすっかりと忘れてしまう・・・この雪と同じである。

 1月3日、岐阜県各務原市、自宅からは車で30分程度である。草原では地面が所々で顔を出しているが、大部分は雪に覆われている。

アオジ_岐阜県河川環境楽園   雪野原伸びて窺ふ小鳥かな

 草原のあちらこちらから、雪が解けて枯れ草をすべる音、雪の重さをはねのける植物たちの軋むような音が聞こえる。

 雪をかぶった草原のわずかに地面の露出した部分を見つけては、カシラダカアオジなどが餌をとる。カシラダカは辺りを警戒しながらの姿がかわいらしい。草原を囲む背の高い樹々では、ヒヨドリ、モズ、ツグミの大きな声。

 白と茶色だけの静かに見えた草原・・・命の音が聞こえる。

(撮影日:2010/01/03 岐阜県各務原市 Canon 50D EF500mm F4L)

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楽園 ・・・ ベニマシコ
ベニマシコ_岐阜県河川環境楽園 年始の渋滞を避けお隣の岐阜県、河川環境楽園でのバードウォッチング。この水辺の公園は、夏の賑わいとは変わって、この季節は訪れる人も少ない。

 人がいないとなれば、木曽川沿いの草原は鳥達には文字通り楽園である。ツグミ、ヒヨドリ、モズ、アオジ、ホオジロ等々、鳥達の元気な声が聞こえる。

 私はこの楽園の招かれざる客のようだ。草原に足を踏み入れると鳥達の声が一斉に止み、飛び立ってしまった。しばらくすると静まり返った草原の縁からフィッフィッと細い声が聞こえてくる。私を最初に迎え入れてくれたのはベニマシコだ。

 招かれざる客らしく、草原の隅っこでじっとしていると徐々に鳥達は戻ってきて、しばらくすると私が訪れる前のように鳥達の声が戻った。

(撮影日:2010/01/03 岐阜県各務原市 Canon 50D EF500mm F4L)

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下戸 ・・・ サカツラガン
サカツラガン_滋賀県湖北町 年末、年始と飲酒の機会が多い。
 酒の得意でない私はビール一杯で顔が赤くなり、三杯ほど飲むと頭痛がしてくる。酒の楽しみを知らずに過ごすのは残念だが仕方がない。

 どうも遺伝的な体質のようである。
 アルコールを分解する過程でできるアセトアルデヒド、このアセトアルデヒドをすばやく分解できず体内に溜めると頭部で血管拡充を起こし、顔が赤くなったり、頭痛がするということらしい。

 お酒を飲んで顔が赤くなっているように見えることが名の由来とされるサカツラガン。
 見事に目の辺りが赤黒く、半分は蒼白・・・まさに飲めない酒を飲みすぎた時のような顔の色である。

サカツラガン_滋賀県湖北町 この日はコハクチョウの群れに混じって田圃で食事。
 酔っ払いのような顔だが足どりはしっかりしている。立ち止まって餌をとるコハクチョウたちの間を動き回り、時々コハクチョウたちにお尻を突かれたりしていた。

 昨シーズンに水鳥・湿地センター前で見たときはかなり距離があったが、この日はファインダー越しに見るのがもったいない程に近く、肉眼でゆっくりと観察できた。

(撮影日:2009/12/30 滋賀県湖北町 Canon 50D EF500mm F4L)

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自然との向き合い方 ・・・ アメリカコハクチョウ
アメリカコハクチョウ_滋賀県湖北町 映画「アバター」を観た。
 ストリーは簡潔で、幻想的映像も美しく戦闘シーンは迫力もあり、正月に見るにはピッタリの映画である。162分という時間を感じさせず一気にみせてくれる。
 押し付けがましくないのがよい。私はスタジオジブリ的押し付けファンジー映画は苦手である。

 この映画、自然との向き合い方、共生が一つのテーマであろう。

 湖北町の田圃。
 コハクチョウの群れの中にアメリカコハクチョウらしき個体がいる。「らしき」と書いたのは嘴の黄色い部分がコハクチョウよりは明らかに小さいが、アメリカコハクチョウというには少々大きいような気がするから・・・。

アメリカコハクチョウ_滋賀県湖北町 人間の付けた名前など、どうでも良いことである。私の好奇心や執着心は時として野鳥との向き合い方を誤らせる。

 コハクチョウかアメリカコハクチョウか・・・こんなことを考えること自体、向き合い方が誤っている。自然との向き合い方、野鳥との向き合い方を考える一年にしたい。 

(撮影日:2009/12/30 滋賀県湖北町 Canon 50D EF500mm F4L)

テーマ:野鳥の写真 - ジャンル:写真



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