野鳥にまつわる一風変わったフィールドノート


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目白押し
メジロ


 紅の枝から枝へ小躍りするように動き回るメジロは小さな身体をいっぱいに使って春の到来を喜んでいるように見えます。

 「目白押し」の語源は「メジロが木にとまるとき、多く並んで押し合う性質のあるところから」(大辞林)だそうですが、僕は未だにその様子を実際に見たことがありません。ほんとにそんな性質があるのでしょうか?

 今週、仕事の都合でいつもよりも少し早い時間に出勤しました。いつもの路線なのですが30分早いだけで大変な混雑です。押し合い圧し合いの車内で吊革に摑まる人の腕が僕の頭にあたる、髪の毛に触る、上半身はおろかふくらはぎまで触れ合う。とても苦痛で不快な空間です。そんな時ふと反対方向へ走る下り列車が視界に入りました。空席が目立ち、こちらの混雑とはまるで別世界です。

 子供の頃から常にみんなと同じ方向を向いて生きてきた気がします。特に明確な目的もないのだけれど・・・多くの人が向いてる方向であれば大きな間違いがないような気がしていました。多くの人が向いている方向でなければ訳もなく不安になりました。だからいつも混雑する不快な空間に身をおいていたのでしょう。きっと自分自身の価値観をしっかりと持たないと、いつまでたっても満員電車からは降りられない。

 いつか空席の目立つ車内にゆったりと腰掛けながら、反対方向へ向かう満員電車を眺めたいものです。

【2008/03/23 岐阜県 養老町 Canon 30D EF500mm F4L】

テーマ:野鳥の写真 - ジャンル:写真