野鳥にまつわる一風変わったフィールドノート


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たかんぼ

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 バードウォッチング、野鳥撮影の
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「鳥と花の贈りもの」
 野鳥、鳥関係の本と言うとバードウォッチングの入門書や図鑑、写真集、探鳥地ガイド、歳時記の類が多くて読ませる内容の本は私の知る限りではとても少ないです。「鳥と花の贈りもの」はそんな少ない中でも珠玉の一冊です。

 著者の串田孫一という方を知っていたわけでもなく、期待して手にした本ではなかったのですが、帰って読んでみると本当にすばらしい本でした。バードウォッチングに出かけてその出会いを予想もしていなかったような鳥にあえた時の喜びにも似た興奮を覚えました。

 本の内容ですが61篇の野鳥と花と著者の出会いのエッセイです。美しく移り変わる自然の中でそれぞれの季節に花と野鳥に出会う。その出会いがテンポの良い、風格のある文章で綴られています。著者の野鳥との距離感がとても力が抜けていて、自然の愛し方の真髄が伝わってくるようです。いわゆるバーダー、バードウォッチャーとは全く違う視点での野鳥との関り方に、何故だか解りませんが「ホンモノ」を感じました。

 こんな美しい文書を書く「串田孫一」という人にも興味を惹かれます。調べてみると哲学者、詩人、登山家であり大学でも教鞭をとられていたようです。自然を愛し、思慮深く、豊かな人生を送られたことが文章からも伝わってきます。

 文章も漢字も僕には難しいところもありましたが、今も就寝前の少しの時間に何度も読み返す一冊です。

鳥と花の贈りもの」 暮らしの手帖社

テーマ:紹介したい本 - ジャンル:本・雑誌